一番星を、君に。

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『少年たち 闇を突き抜けて』- 阿達慶くん出演所感 ‐

 

  • 少年たち2023が終了して、早何か月が経過したでしょうか。

    祭GALA(2024年4月現在上演中)についての記事を書こうと思い久しぶりにはてブロを開いたところ、途中まで書いて放置していたこちらの記事を発見しました。

    ほぼ手付かずのまま放置していたような記憶があったのでお蔵入りにするつもりだったのですが、記憶に反して案外書き進めていたのでこのまま完全に無きものにするにはもったいないと思い、今更!半年以上も経過した後に!!みんな今祭GALAに夢中なのに!!!!少年たちの感想を書いている次第です。周回遅れにもほどがある。

    当然ながらこれを書き始めた頃からかなり記憶が脱落してしまっているので、元々書いていたところと追記した部分で内容の濃淡が顕著に見えると思うのですが、目を瞑って頂ければ幸いです。

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  • 『少年たち 闇を突き抜けて』データ
    日程:2023年10月4日(水)〜10月28日(土)
    公演数:全35公演
    メインキャスト:
     美少年
      岩崎大昇
      佐藤龍我
      那須雄登
      浮所飛貴
      藤井直樹
      金指一世

     無所
      千井野空翔
      阿達慶
      竹村実悟
      関翔馬
      渡邉心
      堀口由翔
      木村来士
      高橋曽良

      内博貴

    演出:岩本照(SnowMan

  • 配役、チーム分け
    囚人チーム(North/青)
      那須雄登、藤井直樹、金指一世
      阿達慶、関翔馬、高橋曽良

    囚人チーム(South/赤)
      岩崎大昇、浮所飛貴、佐藤龍我
      竹村実悟、堀口由翔、木村来士

    看守
      千井野空翔、渡邉心(他、JAEの皆さん)

    看守長
      内博貴

  • 上演時間
    一幕:70分
    幕間:30分
    二幕:60分

    少年たち 闇を突き抜けて

    f:id:nekoneko_k929:20240419161317j:image---------------------------------------------------------------------------

    幕が開く前は(昨年高校生無所たちが看守役だったこともあり)出るとすれば看守かな~と思っていたのですが、蓋を開けてみると阿達くんは囚人チームでした。
    前述の通り、少年たちミリしらだった私は「脱獄して闇を突き抜ける舞台」というざっくりとした認識しか無く、なんと闇を突き抜けるのが囚人チームだけということすら知りませんでした。
    ちなみに闇突きについては初年度JWで履修したのみで、曲が始まる前の「♪…ジャッジャッジャッジャ♪ジャッジャッジャッジャ♪」から有岡氏が「…来いよ!!」と叫ぶのを皮切りにイントロが始まるのがカッコ良い!という記憶だけが残っていました。あとなぜかいつのまにか上裸になっている曲。

    物語の流れなどについては私の勝手な解釈も存分に含まれているということを最初にお伝えしておきます。
    役名については無所たちは基本的に作中で名前を呼ばれることはないためやむを得ず普段通りの呼び名、美少年の皆さんについてはパンフより漢字表記の名前だと確認しているので、劇中で呼ばれていた呼び名の漢字表記で記載しています。敬称略失礼します。

≪一幕≫

  • 開演前

    開演15分~20分前くらいからJr.の子たちがステージを行き来する演出あり。
    阿達くんが出てくるのは5~10分前?くらいだったので、割とギリギリ着席でも見られました。

  • OP

    OP映像として歴代の少年たちのダイジェストが流れます。
    何気に2010年から続いてる長寿舞台なのに(初演はもっと前)、こんなにも己に少年たちに馴染みがないことに驚いた。
    私、これだけ長年ジャ…ヲタやっててなんで今まで少年たちに全く関わって来なかったんだろう…?って考えてたんですけどこのダイジェストを見て、そういえばすのすとに引き継がれる前は少年たちって基本関西がやってる舞台だったな?!ということを思い出しました。それは確かに関わる機会がないはず、と膝打ち(根っからの関東担)。
    私にとっては歌舞伎もそうなんですけど、長年続いている事務所を代表する演目なのに、通ってきた道が違えば全く履修する機会がないままここまで来てしまったコンテンツってあるよね。


  • プロローグ・街

     阿達くん台詞①「カラオケでも行くか?♪」
     阿達くん台詞②「…なんだよー、カラオケ屋閉まってんじゃん」

    舞台は20XX年、現代と変わらない平和な世界。
    学校帰りと思われる少年たちがいつもと変わらずバイトや遊びの予定について語り合ったり、家族から買い物をお願いされて文句を言ったり(大昇)、奥さんから懐妊の報告を受けたり(後の看守長)、各々がいつも通りの日常を過ごしているところに突然鳴り響くサイレン。


     「緊急速報!緊急速報!」
     「日本が戦争状態に入ったことを宣言しました!」


    そんなアナウンスと共に今までの平和な日常から180度一転し、飛び交うミサイルや銃弾の中、彼らは何の前触れも無く始まった戦争に巻き込まれます。


    そして辺りはいつの間にか焼け野が原に。
    横たわる無数の犠牲者の間を足を引きずりながら歩き、その傍らに落ちている空き缶を拾い上げ、わずかに残った水滴を口に注ぎ肩を落としてうなだれる後(のち)の千井野看守。
    凄惨な現実を目にし、ふと我に返ったかのような少年千井野の「ワーーーッ!」という叫び声で舞台が暗転。
    スポットライトが当たり、美少年登場。


    ちなみに冒頭の台詞のシーンの前後では阿達くんは曽良くんとセットで、台詞がないところでは曽良くんにLGTEや夢ハリ、SHOCKのDoB、Fun!Fun!Fun!など色々なダンスを踊って見せていました。
    衣装はネイビーに赤、白のボーダーのUネックシャツ。
    このシーンに限らず、今回は曽良くんのお兄ちゃん的存在で二人セットでいる場面が多く、兄弟みたいでかわいかったです。


    ♪ 時の彼方(★)

    戦争により物資の支給もままならず、生きていくために窃盗などの罪を犯すことを余儀なくされ、ギャングと化した少年たち。
    North(青)チームとSouth(赤)チームが出くわし、物資を巡る縄張り争いで揉めている最中に治安部隊に見つかってしまいます。


    OP~戦争のシーンに入るまでは普段の阿達くん要素が強いけどこのシーン以降は冷たい表情で演技をしていることが多く、腰に軽く手を置き、赤チームを軽蔑するような冷たい目をしながらステージ上に現れる阿達くんを見るたびに毎度新鮮にカッコ良くて心臓バクバクしてた。いつまで経っても新規ハイ。
    黒のジャケットに腰に青のチェックシャツ?(記憶が曖昧…)を巻いている姿も良かったなー。

    というか冒頭ではカラオケ屋に行こうとしてあんなに素直でまっすぐな瞳でニコニコしていたケイが理不尽な戦争に巻き込まれたことによって、こんなに冷たい表情でギャングと化してしまうなんて悲劇すぎる。絶対に守ってあげなければいけないので、俺が代わりに少年たち村のギャングになり、全ての物資を搔っ攫う!と強く胸に誓う。


    時の彼方が始まる前にわたしも円盤でしか見たことがなくて記憶が曖昧なのですが、Endlessになる前のSHOCKで使われていた(確かウエストサイドストーリーのくだり…?)インストが流れ、それに合わせてお互いを威嚇しながら赤チームと青チームで対峙するように踊ります。


    そうこうしている間に治安部隊に捕まりそうになり、逃れようとする少年たち。
    続いて時の彼方へ。


    時の彼方は尺としてはそう長くないけど、ユニゾンとハモリがいい感じ(いい感じ)で、好きな演目でした。疾走感がありOPにぴったり。
    この曲っていつかのJWかジャニアイで一部分だけ歌われてた?よね…?
    すごく聞き覚えがあるんだけど、いつのどのJWシリーズで歌われていたかという記憶は思い出せず。


    逃げ惑う様子も虚しく、ここにいた彼らは全員治安部隊の手によって捕らえられてしまいます。
    最後にナレーションが入りますが、この戦争は2年続き、終戦したらしい。
    スマホの連絡先の何人かは死んだ」という言葉が悲しい。


  • 少年院

    そして舞台は少年院に。
    ここには戦争中に様々な罪を犯した(という名目で無理やり収容された)少年たちが囚人として暮らしています。
    少年院のシーン全編を通して青チームの阿達くんは全身青のつなぎ。囚人番号は「55」でした。
    この番号には特に選んだわけではなく、最初から決められていたそう(阿達くん後日談:ISLAND TVより)です。


  • ブランコの丘

    少年院の一角にあるブランコがお気に入りで、いつもそこでブランコに揺られている大昇。
    大昇は戦争で家族を失ったショックで記憶を無くしてしまい、幼児退行してしまっている様子。
    新たに囚人として連れてこられた龍我にブランコから降りろ!と言われ、必死に抵抗します。

    ブランコを守る様もそうなんだけど、とにかく物語の全編通してピュアな大昇がかわいくて、どうか全人類、大昇を傷つけないで…の気持ちでいっぱいだった。
    なので、ラストの展開は非常に悲しい。


    ♪ 僕に聞くのかい?

    囚人赤チームメインの場面で、大昇ソロ。
    阿達くんが不在なのでバックで踊る赤チーム無所の3人を見ていたのですが、まさちゃんのしなやかで無駄のないダンスが映えて良いなぁと毎回思っていた。
    そして今更言うまでもないのですが、大昇のどこまでも伸びる声が心地よくて、いつまでも聞いていたい。


    Southが和やかに話していたところに登場するNorthチーム。
    一転して険悪なムードになり、あわや乱闘に発展しそうなSouthとNorth。

    ですがその様子を看守たちに見つかり「お前たち、何をやっているんだ!」と叱責されたため、即座に喧嘩してませんアピールを行う両チーム。

    この時阿達くんは堀口くんとペアだったのですが、かわいい顔でクワ!と堀口くんを威嚇した後に、二人で肩組み合ってニコニコしながら看守さんへ向かって僕たち仲良しですよ~アピールをしていて𝓢𝓸 𝓒𝓾𝓽𝓮だった。

    威嚇中のあだちほりぐちの図は、これ↓

    f:id:nekoneko_k929:20240419160739j:image 

    続いて『俺たちは上等』に。

  • ♪ 俺たちは上等(★)

    少年たちって基本的に明るい物語ではないし今回は囚人という役柄もあって尚更劇中で笑顔を見る機会が少なかったのですが、『俺たちは上等』はアップテンポなミュージカル曲なので、明るい表情の阿達くんが見られてかなり好き曲だった。やっぱりニコニコ笑ってる自担が一番見たいからね~~~

    「♪ひょいとはみだしゃ 石投げられ♪」で上手の方に石をぽーいと投げていたずらっ子っぽい笑顔でふふっと笑うところめちゃカワ音頭だし、この曲の阿達くんはずっとまるでディズニーのキャストさんのような身のこなしできゅるきゅる踊っていて、阿達担が大好きな阿達くんが詰まっている。
    本人も「顔で踊ってるってよく言われる」と言っていたけど、曲中の歌詞に合わせて表情を作って、一曲の間でもくるくると万華鏡のように表情が変化していくところを見るたびに阿達くんって本当にミュージカル向きの人材だなって思うんだよね。


    コミカルな曲をみんなで歌い踊り楽しそうな雰囲気になったと思いきや、不穏な空気が流れます。
    そうです、みんな大好き看守長様の登場です。


     阿達くん台詞③「いいから、大人しくしてろ。」


    ↑これはケイから囚人たちへのありがたい警告です。全員大人しくするように。


    ケイからの警告通り、看守長様が現れた瞬間ステージからの圧がすごい。
    看守長登場即生意気な口をきいた那須は指導の手本という名目で容赦なくぶっ叩かれます。
    看守長に背いた人間はこの後も頻繁に懲罰房へ強制送還されるのですが、早速懲罰房の刑発令。


  • 懲罰房(夜)

    懲罰房に入れられた青チームのメイン3人と大昇のシーン。
    ここ(少年院)に来る前の記憶がないと語る大昇ですが、「家族」という単語を出された瞬間に爆撃で家族の命を失われた悲しい記憶がフラッシュバックしてその場に倒れ込みます。
    このシーン以降大昇が金指からもらった日記をつけ始めますが、ここにいるみんなは「友達」らしい。ピュアでかわいい。


  • 懲罰房(その後)


    懲罰房(夜)と懲罰房(その後)の境目がどこなのか分からず…


  • ボイラー室

    ♪ Rival(那須、浮所)

    ハイパーうきなすタイムことボイラー室のシーン。
    元々は同じ夢を目指していた二人が戦争を機に決別するも、今からでもまた二人で一から頑張りたいと訴える浮所と、もう無理だと冷たく突き放す那須

    言い争いの果てにつかみ合いになり、そこからのRival(曲)という流れでした。
    この少年たち、全体的にちょいちょいうきなす厨が考えた最強のうきなすみたいなシーン出てきておもしろかった。
    というか浮所と那須に過去色々あったことを知りつつもあえて二人一緒にボイラー室の掃除を命ずる看守長、お前、もしかして………


    ボイラー室で殴り合いの喧嘩をしている浮所と那須を止めに入る大昇。
    みんなに喧嘩してほしくない、と必死に訴える。


  • 作業場

    ♪ 僕に聞くのかい?

    僕に聞くのかい?短縮ver.
    赤青チームの和やかな囚人生活のダイジェストです。

    6人が給食を食べるシーンで龍我が出所した後の夢を

     「俺の将来の夢はパン屋になることだ!俺はパンが大好きなんだ!パンを愛している!パンになったっていい!!」

    と熱く語るシーンがあるのですが、ここの台詞に現場が無い時期は常に美味しいパンを求めパン活をしているパン大好き倶楽部さんこと私は大声で「わかる~~~~~~!!!!」となってしまいました。


    これは当時の自分のツイートからの引用なのですが、美味しいパンに出会った時に胸いっぱいに焼きたての香りを吸った瞬間やパンを口に入れた瞬間の小麦の風味やふわっふわもちもちの触感を味わうことって、正に平和だからこそ感じられる幸せなのかも、と思うのです。
    なので戦争を通じてそういう日常の些細な幸せを失った少年が掲げる「夢」としては非常に深いのではないのかな、と考えました。
    そもそも食を楽しむ、ということは平和だからこそできることだしね。


    ~少年たちを見に行って真剣に美味しいパンのことを考えている人間~


  • 刑務所の日常

    ここは今までの重い空気とは打って変わって、完全にお遊びのほのぼのコーナーでした。

    赤チームと青チームで大縄跳びを行い、勝ったチームは明日の作業無し、負けた方のチームは罰ゲームで腕立て伏せなどの筋トレ種目を行うというもの。ジャッジは千井野看守。
    ここの千井野くん、美少年先輩に果敢にツッコミにいっていて大変偉かった!

    千穐楽には中年たち棟所属(←www)の伝説の幕ノ内さんが参加されて、客席も含め大盛り上がりな様子も見られて非常に楽しかったです。
    幕ノ内さんがめちゃくちゃギャルなので、ケイも自分の中にあるありったけのギャルポーズを沢山繰り出していてかわいかった。かわいいので丸吞みしちゃうね!!

    青チームが負けて罰ゲームをさせられる様を何度か見たのですが、罰ゲームが腕立て伏せの時阿達くんがしっかり下まで腕立て伏せをできているのを見てキャーカッコいい!!!!となってしまいました。腕立て伏せって普段からやってないとベシャ!って潰れがちじゃん?



    ♪ 約束の歌~meet you again~(岩崎、藤井)


    藤井の過去語りからの大昇とのデュエット。
    藤井のキャラクターが考古学者を目指している青年で、終始敬語なの解釈が一致しており良かった。

    ここでも大昇さんの歌が良すぎて、思わずうっとりモードに。


  • 看守長の企み

    ほのぼの良い空気になると必ず登場して威圧感を与えまくることで定評が高い、看守長(そういう設定だからね)。

    かつて少年兵だった金指。
    看守長によって少年兵として人を殺めた頃の記憶がフラッシュバックし、苦しみの末に逃亡。
    必死で金指を探す6人。


    ♪ LOVE(龍我、金指)

    命を絶とうとする金指を見つけ、止めに入る龍我。
    からのかなりゅ二人のデュエット。


  • 刑務所内某所

    きました!
    同期入所、同部署配属(きっとこの世界線でも同期という勝手な妄想)の高身長イケメン若手看守こと千井野看守と心看守のありがたい業務中のちょっとした会話シーン。

    千井野看守はここ最近の看守長の横暴さに疑問を抱いている様子。
    心看守に「看守長、やりすぎじゃないか?」と問いかけますが、冷静にあしらう心看守。
    最後に「職務を全うしろ」って喝入れてるし、心看守は仕事を仕事と割り切って上司命令を淡々とこなすタイプなんやね(良)。

    それに反して情に厚いタイプの千井野看守は、自身も戦争中に窃盗をした、一歩違えば自分も彼らと同じだった、彼らと自分は何が違うんだ?と問いかけます。

    めちゃくちゃ余談だけど、こんな高身長イケメン看守ズが同時に入職して来たら院の職員たち騒然としちゃって仕事にならないね(何の話????)


  • 夢の世界

    地上の穴から両手を出してぴょこ!っと現れて両腕を引っ張り上げてもらう木村らいとちゃんがかわいかった。
    …待って、それ以外の記憶がない(~終了~)


  • 闇を突き抜けて

    看守長大暴走の巻。

    那須のベッドの下からハサミが見つかったらしい。
    どうやら誰かに嵌められている様子ですが、容赦なく痛めつけられる那須
    更に弟の命が危ないので一日でもいいので外に出してほしいと懇願するも聞き入れてもらえず、それどころか一生刑務所から出すつもりはないと言われ絶望を感じる藤井。
    勇気を出して大昇が看守長に抗議をしますが、返り討ちに遭います。

    そんな最悪の空気の中、「あのー、俺たちは大丈夫なんですよね?!」「約束通りここから出してもらえるんですね?!」と、絶対に那須に何か仕掛けたのお前たちだろ!!感満載の一言を放つ無所ズ。
    まあお約束ですが、そんな約束は知らん!と反故にされ、それを合図に全員看守長と看守たちにボッコボコにやられます。

    ケイは青チーム無所3人の中で一番お兄ちゃんな設定なのか、誰かがひどく殴られる度に身体を震わせて怯えた仕草を見せつつも、関曽良を自分の背中に隠して庇おうとしていて大変にいじらしい存在でした。ケイを怯えさせた罰として減給100か月。


    ストレス発散のための道具のようにボロボロに痛めつけられ地面に倒れる囚人たちを気にすることもなくその場から立ち去る看守たちでしたが、一人苦しそうに下を向き、拳を握り締めている看守が。
    そうです。
    俺たちのヒーローであり看守の良心、千井野看守です。

    明らかに葛藤した表情の千井野看守は舞台の中心に倒れている龍我に歩み寄り、片膝をついてしゃがみ、自分のハンカチをそっと差し出します。
    が、中々その場を離れないことを不審に思った心看守に「どうした?」と声を掛けられ、慌てて走り去ります。

    もうここでこのお話-𝑬𝒏𝒅-にしても良いくらい大満足の流れ。
    冷酷な人間たちの中にたった一人の希望と言える聖人が存在しているパターンのやつはみんな大好き100点満点なので、千井野看守の株爆上がりで連日ストップ高状態に。


    看守たちが去った後、さすがの囚人たちもこんな仕打ちはこりごりだ!!と不満大爆発。


     「だから…脱獄しよう!!」


    ということでついに脱獄、到来。


    …の前に、囚人無所ズから「那須、岩崎、藤井を看守長に売ったのは自分たちだった」という告白と謝罪が入ります。


     阿達くん台詞④「そしたら俺たちの刑期を短くしてくれるって!!」


    そっか!!なら仕方ないね!!許す!!ウン全然大丈夫!!
    ケイの刑期(ダジャレ?)が短くなるなら100万回殴られても平気だから☆


    ♪ 闇を突き抜けて(★)

    「外の世界へ!」の一言を合図に始まる、闇突きのイントロ。
    それと共に一斉に踊りだす囚人たち。最高の瞬間。

    阿達くんの闇突き、ほんっっっとにカッコよくて!!!!
    阿達くんがカッコ良くない瞬間なんて1ミクロンもこの世に存在しないんだけど、あ~また人生において失いたくない最高の記憶を一つ増やしちゃったな~困ったな~~~って感じ(ミサワ顔)。

    私自身の闇突き経験値があまりにも低すぎるので、初めて2番を聞きました。
    そして今回の少年たちのおかげで、闇突きには間奏の「イエス!」がないと物足りない身体になってしまった。
    間奏で一人一人ピンスポ当たっていくところでは阿達くんはいつものお得意の土大ジャンプを決めていてとても良かったですね。阿達慶の土ジャンプ見るたびになんかちょっと得した気分になるから。
    あと舞台を回転する盆ってなんであんなにテンション上がるんだろうね?!回転してるだけなのにね?!
    闇突きってアップテンポなダンスナンバーだけど、ジャズダンス風の動きも多いので阿達くんの美しい手足の動きが見られたのも大好きだったな。
    闇突きで最高にテンション高まったまま一幕終わるの良い。

≪二幕≫

  • 刑務所内某所

    二幕冒頭、ステージの後方から看守服を着た人たちが列をなして行進をしながら出てきます。
    これが相当な罠だったのですが、一見普通に看守チームしかいないと思って気を抜いてたらなんと、囚人チームの無所ズも看守服を着て一緒に行進してるんですよね…

    もうなんかさ、頭からいないものだろと思ってたから私普通に途中までぼーっとしてて(特大ポンコツ音頭)、連番した美担の友達がケイが出てくると毎度背筋を正す私があまりにもこのシーンでぼーっとしているのを訝しがって、終演後に「…あのシーンケイいたけど気付いてる?」と教えてくれるまで一生気付いていませんでした。なんなら舞台後方に浮かび上がっては消える看守長の特大顔面見ながら、「サブリミナル看守長www」って一人でウケてたからね。己のポンコツムーブにガチドン引き。

    で、そんな勘の良い友人に教えてもらったおかげで途中から無事に看守姿のケイを見ることができたんですけど(良かったね)、えー♡♡♡もう看守姿もとびきりカッコいいから、看守役のケイももっと見せて―!!♡♡♡♡♡の気持ちでした。
    そもそも看守服自体がカッコよくて、あんなの嫌いな人間いないから。主語デカ

    ちなみに阿達・シゴデキ・慶さんはこの後(のち)に今は無きISLAND TVでちゃんと映像に貴重な看守姿を残してくれました。「見たかったんじゃないですか?」という一言と共に。はい、仰る通りです。大変情けない大人で申し訳ございません。
    今日も世界の需要にお応えする男で最高!!!!!!


    余談ですが、最近阿達くん見てもあんまり踊れる羽生弓弦だ!って思わなくなったんだけどこの看守姿の行進ダンス全般、特にスピードスケートみたいに腕を左右に振りながら前進する振りのところめちゃくちゃ羽生弓弦度高かった。


    そして再び暴走する看守長。
    那須を懲罰房に閉じ込めているらしく、看守たちに更なる拷問を企てている様子。
    千井野看守が静止しますが、もちろん聞く耳を持ちません。



  • 脱獄実行

    いよいよ脱獄が決行されます。

    脱獄前夜。
    独房の中で、阿達くんは曽良くんと同じ部屋(部屋?)なんですけど、二人で新聞を読む振りをしながらそーっと新聞と檻の隙間から顔を出して見つからないようにサッと隠れる!というような演技をしていてかわいかった。


    脱獄が決行されますが、早々に看守たちに見つかってしまいます。
    が、色々な知恵を使って看守を返り討ちに。
    脱出に必要な鍵を手に入れるために倒れた一人の看守から鍵を盗ろうとしているところに通りかかる千井野看守。
    焦る囚人をよそ目に黙って静かに倒れた看守の身体から鍵を外し、囚人へ手渡してそのまま走り去る千井野看守____
    いやもうずっと千井野看守大フィーバー展開すぎる。


    その頃懲罰房に取り残された那須はマンツーマンで看守長から懲罰を受けていました。
    そんな那須を助けに来るナイト(騎士)浮所みたいなハイパーうきなすシーンも盛り込みつつ、(看守長はうきなすの返り討ちにあって逆に懲罰房に閉じ込められる)(フライパンで看守長の頭殴る浮所の容赦なさ笑った)あと少しで脱獄一歩手前というところまでたどり着きます。

    ですが、懲罰房から根性で抜け出してきたと思われる看守長に見つかってしまう一行。

    暴走した看守長はその手に銃を構えており、少年たちに向かってぶっ放す気満々です。狂ってやがるぜ。
    そんな看守長からみんなを守るために自らを犠牲にしようと、見通しの良い場所に登る大昇。
    周囲の静止も虚しく、暴走した看守長の手によって大昇は撃たれ、その場に倒れ、力尽きます。


    ♪ あいつのぶんも生きる

    「♪ あいつが死んだ朝」から始まる歌詞あまりにも悲しすぎるだろ!!って毎度心の中で暴れてた。


  • 看守長失脚

    行き過ぎた暴走行為により一人の命を奪った看守長は失脚となり、少年院を追放されます。
    戦争により、愛する家族を失ったことから家族の命を奪ったのと同じ年頃の少年たちを恨み、復讐の鬼となった看守長。
    そんな看守長もまた、戦争の被害者なのかもしれません____というそれっぽいナレーションが頭の中に浮かんだ。
    看守長が追放されたことにより、少年たちの刑期は短縮され無事出所へ。


  • 出所

    ♪ 君にこの歌を

    OPと同じボーダーのトップスに着替えた清々しい表情のケイを見て出所の日を実感し、目頭が熱くなる。
    お世話になっていた千井野看守にありがとーございました!!という感じで無邪気に元気よくぺこっ!とお辞儀する姿がかわいかったのと、それをあたたかく優しいまなざしで見送る千井野看守に泣けた。
    ここの二人は普段の"あだちいの"じゃなくて、あくまでも「お世話になった看守さんに改まってご挨拶をする元囚人」と「晴れて出社する元囚人を見送る暖かく見送る看守」の顔なんだよね。その空気感がすごく良くて、なぜかとても刺さりまくっていた。


    そういえば、少年たちが終わってから発売されたWU(2023年12月号)で、あだちいのの二人が毎公演後に映像を確認して行われる反省会にJr.代表として参加し、そこで聞いた話を他の子たちに伝える役割をしていた…という話をしていました。
    こんな大切な役割にあだちいの二人が選抜されているの、胸が熱かったな。

  • エピローグ

    出所から数年後、少年院があった場所に集まる元囚人たち。
    少年院は跡形もなくなくなってしまいましたが、大昇の魂はそこにいるようでひまわりにお水をやりながら、集まったみんなの話を穏やかに聞いています。
    金指先生が若手実業家に進化してたのめちゃくちゃ笑った。
    龍我は無事にパン職人になれたみたいで、パン大好きお姉さんもこれにはひと安心です。

    …という感じで良い感じのエピローグが終わり、平和に終わりを迎えたかと思いきや闇突きのイントロ前のピアノ音が流れ始め、一気に何かを口々にまくし立てる5人→ピアノのジャーン!という嫌な不協和音で紗幕が降りる→『君にこの歌を』の静かなピアノのBGMの中で穏やかにほほ笑む大昇→穏やかな空気の中、不意に警棒を取り出し、空を斬るように思いっきり振りかざす→『少年たち』の『少』の『ノ」の部分が血がはじけ飛んだように真っ赤に染まり、闇突きのインストが流れ、エンドロールへ。

    この流れあまりにも不気味すぎて予想外で、何度見てもゾクゾクした。
    ヒカルイワモトの演出、すごい。

≪SHOW TIME≫

  • インスト

    SHOW TIME前のインストで無所のダンスあり。
    確か上下白衣装だった、と思うんですけど、ここのダンスの記憶がもう、ない…

  • Sing it / 美 少年

    ここで美少年の皆さんが着ている赤のキラキラの衣装、パンツの形がいつも以上に脚の長さを際立たせているので毎回毎回龍我ちゃん、脚5mある!!!!って思ってた。終始龍我ちゃんの脚長すぎるタイム。頭が悪い感想。
    Sing itのキラキラ感ってとっても舞台向きで、大好き!


  • じれったいね / 無所

    毎度阿達慶さんの炸裂するパフォーマンスに命を取られまくっていた問題作。
    ほんっっっとにまずい。まずすぎる。
    もしかするとわたしの担当ってあまりにもかっこ良すぎるかもしれない。どうか内密にお願いします。

    ジャ…ヲタ極まって原点に立ち返ると、最終的に少年隊最高!!!!になるのでは?という話を時折友人とするのですが、今回もまたそれを肌で実感してしまいました。少年隊最高。
    少しノスタルジーを感じるメロディーラインに、現代の楽曲と違って使われている音の層がそんなに厚くないっていうのかな。
    あんまり音楽の詳しいこととか分からないけど、音の層が厚くないからこそメロディーラインの美しさが映えてより一層曲そのものの良さがにじみ出ているというか、レトロ感が逆にオシャレすぎるしとにかく『じれったいね』という楽曲自体が最高すぎた。
    この曲で踊りましょうって決めた天才、誰。

    イントロ前に枯れ木が靡くようなSEが流れるのですが、これを聞くたびにパブロフの犬のように全身に緊張が走っていた。
    これから始まるパフォーマンスが最高なことが約束されている、言わなくてもそれが分かる、という期待から来る胸の高まり。

    で、この曲衣装がまた非常に良くて!
    暗めのパープル基調のスーツにネクタイ、ウエストのところに若干ボーダーの刺繡が入っていて足元は白靴下に黒シューズ。
    全てが大正解すぎる!!
    めちゃくちゃ良い瞬間がステフォに残って大歓喜でした。


    阿達くんのパフォーマンスっていついかなる時でも100点満点以上を叩き出しているんですけど、特に今回のこの『じれったいね』は阿達くんがこれまで積み上げてきたパフォーマンス力がすべて終結されて爆発した感じだったのと、18歳になったからか分からないけど表情の作り方がもうすっかり大人で…
    どきどきさせられっぱなしでキイテナイヨー泣泣泣ってずっとめそめそしてたね…

    曲の細かいところでいうと、「木枯らしの街」のところは毎回阿達くんの声がしっかり聞こえました。
    舞台中にどんどん自分のパフォーマンスを進化させていくことで定評の高い阿達慶さんなのですが、終盤入ったらその一週間前にはしていなかったはずの「眠り落ちてしまえよ」のあたりで片方だけ肩からジャケットをずらしてインナーのシャツを見せながら妖艶に歌うという新技を導入していて、こんな終盤にきて尚?!新技が?!追加されるんですか?!と泡を吹いてしまいました。
    どこまでも進化するし向上心天井知らずの男すぎる。

    「Da da da… don't baby」のところ(たぶん)(記憶うろ覚え陳謝)で、バッと力強く両手を広げる慶くんを見て、この一年たくさん舞台に立ったことによって一年前よりもより一層自分のパフォーマンスへの自信がついたんだろうなぁと感じられて、そこも胸が熱かった。


  • 単純すぎるラブソング / 内博貴(バック:無所

    一曲前の『じれったいね』とは打って変わって、ニコニコでキラキラスマイルの阿達くんが堪能できた内くんソロ!

    わたしはじれったいねとか闇突きのようなクールな顔を見せてくれる曲も大っっっっっ…好きなんだけど、でも元来キラキラの笑顔で誰よりも楽しそうに飛び跳ねながら踊る阿達くんを見て好きになったので、やっぱりこういうキラキラ笑顔曲に、弱い。
    少年たちを観劇したメイン担のお友達からも、「内くんバックのケイの表情めちゃくちゃ良かった!」と褒めて頂いたのでやっぱりあれだけのキラキラ笑顔で踊っていると、目を惹くよなぁと思いました。

    じれったいねの時との表情の変化だけでも楽しめるし、歌詞やその曲の世界観を自分の中に落とし込んでそこから生まれた感情をダンスに乗せていく阿達くんの絶妙なセンスというか技量の高さというか才能というか。もちろん努力の賜物でもあるし、全てをひっくるめて阿達慶の表現力が大好きだなって改めて実感しました。


  • Flicky / 美 少年

    正にヒカルイワモトの振り付け!って感じの振り付けだった。
    ゴリゴリでカッコいい!


  • We'll be together / 全員

    ラストのバラード。
    白スーツ…?だったっけ…?だよね…?
    カテコはセンター寄りの上手にいたっけ…?え、下手だったっけ…?
    すみません記憶喪失過ぎて相当何も覚えてないです。
    最後がこれなの、ひどすぎるwww



  • 最後に

    ということで、以上今更ながらの180%未来の自分のための少年たち備忘録でした。

    今回の少年たちのベースになっていた平和な日常の中何の前触れもなく始まった戦争、というのは一見リアリティが無いようで、実は妙にリアリティがあるんじゃないかなと初見の時から思っていて。
    ここ数年の世界情勢を見ているともしかして戦争って実際に巻き込まれる市民側としては、こういう風にある日突然青天の霹靂の中始まって何が何だか飲み込めていないうちに当事者になっているものなのかもしれない、と考えていました。
    だからこそ非現実的すぎるテーマとは思えないし千井野看守が一歩間違えば自分も戦争犯罪者として扱われていたかもしれない、と作中で言っていたけど、そういう風に善悪のジャッジが平常時と同じように機能せず、制御機能が働かなくなってしまうことが戦争の恐ろしさであって他人事ではないんだろうな、という部分については考えさせられてしまいました。

    昨年色々あってこれまでJW、ジャニアイシリーズで展開されてきた演目ができなくなってしまいそれに伴って今年の冬帝劇では命の大切さに訴えかける例年のくだりもなくなってしまったけど、舞台の中のお話であったとしてもこうして色々と考える機会に繋がっているのでやっぱりこういう風に定期的に過去を振り返り、明るい未来へのメッセージに繋げていくJの舞台に込められたメッセージ性は今後も続いていってほしいな、と終演から半年以上経ってそう思います。


    最後ちょっと真面目になってしまったけど人生初めての少年たち、良い思い出で終わることができて良かったです。

    ちなみに非常に私事なのですが、今回の少年たちの千穐楽で、ちょうど阿達くんを好きになって阿達くんを見に行った現場50公演目でした。
    100公演目は一体どんな公演になるのかな?と今から楽しみ!!


    以上、大変今更な少年たち所感でした。
    驚異の13,000字越え(担タレ)、最後まで読んでくださった方ありがとうございました。